北野 真史さん
南砺市篭渡集落に来て4年目。 「世界遺産に住まんまい家(け)プロジェクト」に妻が応募したことが、移住のきっかけです。2次審査には落ちましたが、申込時に「相倉以外の地域に空き家があったら、移住を希望しますか?」というチェック項目に印をつけていたんです。そしたら、その候補に選ばれて、2件ある空き家のうちの1件に住むことになりました。
ここに来て最初に驚いたことは、すぐ仲間に入れてくれたこと。沖縄の時に住んでいた地域はよそ者は地域の集まりには入れなかったので、いきなり獅子の練習に呼ばれた時は、すごく嬉しかったですね。すぐに溶け込める環境がありました。獅子の練習の他にも、田植え上がりの温泉や新年会など、集落内での集まりが頻繁にあり、そういった場所でお酒を飲み交わす間にだんだん仲良くなることができましたね。
今も集落の人たちに対しては、「こんなことまでしてくれるんだ」と思うことばかり。皆さんのおかげで何不自由なく暮らせています。そんなふうに人とのつながりを深められているのは、地域の会社に勤めたことも大きかったと思いますね。会社のメンバーが地域の消防団のメンバーと同じなんです。また、集落内には同じ時期に、もう1つの空き家に移住された同世代の浦田さんがいます。その存在も心強いですね。